大阪市西区立売堀に生まれ育つ。
大阪市立愛日小学校、大阪市立船場中学校、大阪府立大手前高校を経て、慶応義塾大学理工学部入学。生体電子工学を専攻し、音楽に深く共鳴するところから生体リズムに興味をもち、医学部と共同で研究。
大学卒業後は、松下電器産業(株)音響研究所に入社し、音響心理、音響生理を基盤とした音響機器の研究開発に従事。事業推進本部、マルチメディア開発センター、AVコア技術開発センターを経て
2001年に東京転勤でeネット事業本部に異動し、デジタルネットワークサービスの企画、開発、運用、デジタルコンテンツの営業などを担当。
2008年4月に大阪本社で社会貢献を担当する社会文化グループに異動、
現在、グループマネージャ。
音楽経験については、3歳でクラシックピアノを始め、相愛学園「子供の音楽教室」にて音楽基礎教育を学ぶ。
幼い頃から父親の影響でジャズに親しむほか、ロック、ポップス、フォーク、フュージョンと様々な音楽を聴き、大学在学中にバンドを組んで、スタンダードジャズを始める。
大学卒業後、しばらくは勤務が忙しくピアノから離れたが、1993年からハーレムストライドピアノスタイルを中心としたクラシックジャズ、スウィングジャズの演奏活動を開始し、
自身のソロ、トリオ、コンボでの活動のほかに、ニューオリンズスタイルのハイタイムローラーズ、クラシックジャズのヨーキムラトリオに参加。
<注>ハーレムストライドピアノスタイルとは、1920年代にニューヨークハーレムにて発生したソロのジャズピアノスタイルのことで、提唱者はJ.P.ジョンソン、その弟子のファッツ・ワーラーが1930年代に人気を確立した。ストライドとは、またぐ、という意味のことで、左手は大きく鍵盤をまたぎながら、単音ではなく和音でウオーキングベースを形成しリズムを刻む、右手は自由なアドリブを奏し、全体としてブルースに由来する流れるようなスウィングがジャズのビートへ展開する。
1998年ガーシュイン生誕100年を記念して「My First Recital」を開催。
2000年には大阪フィルハーモニー管弦楽団と大阪シンフォニーホールにて
ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を共演。
2003年7月大阪(中ノ島・中央公会堂)、10月東京(東京オペラシティ・リサイタルホール)で、ソロ活動10周年記念リサイタルを開催。
海外公演は1997年から開始し、2000年から5年続けてフロリダでのジャズフェスティバル「International March of Jazz」に出演し好評を博す。
2002年の同フェスティバルでは、自身のリーダーによるトリオとして、英国出身のベース・Dave Greenと米国出身のドラムス・EdMetz Jr.との初共演でStanding Ovationをうける。
2003年3月、同フェスティバル出演と同時に、主催者のクラシックジャズレコードレーベArborsRecordsにて、日本人として初めて、また初リーダーアルバムとしてレコーディングを行い、ArborsRecordsから2003年7月に全米リリースされた。
メンバーは、いずれも国際的に活躍するHarryAllen(Tsax),PhilFlanigan(Bs), EdMetz,Jr(Ds)とのカルテットによる。このアルバムは、英国Jazz Journal International の2003年度 評論家投票にて第1位を獲得。
2006年には、中山正治ジャズ大賞のアマチュア部門にてグランプリを獲得。
これまで、銀座・Swing、赤坂・LittleManuela、水道橋・東京倶楽部、渋谷JZBratにて、ソロ、デュオ、カルテットなど様々なスタイルで展開するとともに、浅草・HUB、西荻窪・ミントンハウスでは、ニューオリンズスタイルのハイタイムローラーズに参加。
京阪神では、1993年から2001年まで曽根崎のニューサントリー5にレギュラー出演、そのほか全日本デキシーランドジャズフェスティバル、神戸ジャズストリーとなどへの参加が恒例となっていた。
2008年からはライブ回数を減らし、病院での演奏や、子ども向けコンサートでの演奏など、社会貢献での新たな挑戦を試みる。
CDは、国内自主制作にて9枚、海外制作にて1枚をリリースしたのち、2006年にビクターエンタテインメントからメジャーデビューを果たした。
今もなお、会社勤務と音楽活動との二足のわらじを続けている。
会社での歩みにおいては、入社から数年間は、サウンドスペースプロジェクトにて数々のユニークな研究開発を経験。
楽器型のユニークなスピーカは、ニューヨーク近代美術館の永久展示品に選定された。
薄型の壁面型スピーカはウイーン国立歌劇場のリハーサルルームに納入され、オペラ歌手のカラオケとして使用された。
その他、カーオーディオ、音場制御、DVDの高音質フォーマット規格化、音楽配信用圧縮フォーマットの音質評価などの研究開発を経験。特に音の何たるかを探求するために、自ら開発した重い収録機材をかついでオーケストラのライブ収録に出かけ、ミキシング、編集からディスク制作まで全てを経験。
渡辺香津美氏と福田進一氏のギターデュオのレコーディングを、新開発のハードディスクレコーダを現場に持ち込み収録して制作した高音質DVDは、音の表現力が評価され、雑誌HiViのグランプリを受賞した。
様々な15年間の研究開発活動に一区切りをつけ、eネット事業本部に異動後は、新しいデジタルネットワークサービスの開発チームリーダーとして、高臨場感通信、テレビ向けコンテンツ配信、デジタルカメラ向けWEBアルバムサービス、など様々なサービスを市場に投入。
現在は会社生活において3つ目の仕事といえる社会貢献分野で邁進中。
2005年には、これまでの音響研究活動と音楽演奏活動の両立が評価され、慶応大学理工学部同窓会から研究教育基金による表彰を受けた。
